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黒滝村役場
吉野山の南に位置する黒滝村は、修験道との関わりが深く、大峯山修験道の開祖とされる役行者が、白鳳六年(672)に勅命により国家安泰の祈願道場として開山したことに始まります。その後、修験道中興の祖理源大師聖宝が寛平七年(895)に鳳閣寺を開き、修験の拠点としました。
また、吉野最大ともいえる伝統行事「花供法会式」を始めたとされる高算上人は槙尾の地に滝金寺を開きました。やがて、林業の隆盛で江戸幕府の直轄支配を受けるようになる頃には、黒滝郷として黒滝村の前身ともいえる地域コミュニティが確立されるようになりました。
その後、明治政府が誕生し、町村制が公布された明治22年には黒滝郷は丹生郷と合併して南芳野村として発足します。
しかし、当時の社会資本からみて村として経営するには難関となる事項が多く、再三の政府への働きかけにより、分村が認められ、明治45年に黒滝村が誕生しました。その後、昭和24年の境界変更を経て、現在に至っています。

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