前園は、「奈良坊目考」によると、古くは興福寺摩尼珠院の別業があった処とされています。延宝年間(1670年代)、奈良晒業者、清須美道清が別邸を設け、庭の趣向を整え、萱葦の建物を造り、その披露に招いた、黄蘗山の木庵禅師によって、この建物は「三秀亭」と名付けられ、今日に至ったものです。
後園は、明治32年、奈良の富商、関藤次郎の気宇にもとづき完成されました。庭の遠景には、左から若草山、春日山、御蓋山を。中景には、東大寺南大門の瓦と、参道の並木などを借景として採り入れ、地内には池を堀り、小山をきずき、清流を導き、数個の伽藍石や、幾多の銘木、珍木を配り、巧みに周囲との調和が計られ、昔ながらの「寧楽(なら)の都」の面影を留めています。
点在する建物は、東から、柳生堂、氷心亭、挺秀軒、清秀庵など、数奇をこらした萱葦や、檜皮葦の建物があり、どこに立ち止っても、去り難い風情を覚えられることでしょう。
古代中国の青銅器・古鏡・古銅印、拓本類と、中国・高麗・李朝・ 日本の陶磁器、日本の絵画などの優品を収蔵。このコレクションは中村準策・準一・準佑の三代が収集した一万点以上の美術品のうち、神戸の大空襲を運良く免れた2千数百点の寄贈によるもの。 展示品の入れ替えは、毎年7月中旬から8月初旬に行われる。
庭園を鑑賞しながらのお食事には このお料理がぴったり・・・ 麦ご飯にとろろ「麦めしとろろ」 1800円 これに香ばしいうなぎの蒲焼きをつけた独創名物料理の「うなとろ御膳」2800円が楽しめます。

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